腰痛で整骨院をお探しの方へ

文責:院長 柔道整復師 花田 能文

最終更新日:2022年12月12日

変形性腰椎症とはどんな疾患ですか?

 腰痛の原因の一つに、加齢によって起こる避けがたいものがあります。

 その代表格が、腰椎椎間板の変性です。

 椎間板は、17歳をピークに水分が失われ、徐々につぶれていきます。

 椎体と椎体の間にある椎間板がつぶれてくると、今度は後方にある椎間関節に負担がかかり軟骨が摩耗してきます。

 すると上下の椎骨が次第に近づいてきて、椎骨自体が痛み始めます。

 椎間関節が肥大化すると同時に、椎骨の表面にとげのような骨棘ができ変形してきます。

 そうなると骨棘が神経を刺激したりして、痛みが出てくるようになります。

 このような腰痛を変形性腰痛症といいます。

 変形性腰痛症になりやすいのは、前かがみで長時間座るような仕事をしている人、重いものを運んだりする肉体労働の人たちなどです。

 例えば、デスクワークのサラリーマン、タクシー運転手、外回りの営業マン、建設現場の作業員などです。

 特徴としては、腰への振動・長時間の同一姿勢・不良姿勢・過重労働などがあげられます。

 なぜ変形しやすくなるかというと、椎間板の代謝が悪くなりつぶれてしまうからです。

 変形性腰痛症の特徴的な症状は、動作開始の痛みや、朝起きてすぐの痛みなどです。

 動き始めると、次第に痛みは軽くなっていきます。

 血流が良くなることで発痛物質が流れますし、関節を動かすことで筋肉のこわばりが和らぐからです。

 誰でもいつかはなりうる変形性腰痛症は、不可逆性の疾患です。

 変形自体は元には戻りません。

 ですから予防が大切になります。

 ・長時間同一姿勢を取らない

 ・姿勢を正す

 ・肥満予防

 ・適度な運動

 ・十分な睡眠

 ・バランスの取れた食事

 ・ストレス解消など

 しかし、たとえ変形性腰痛症と診断されてもあきらめないでください。

 ここにあげたことをやりながら、当院での保存療法をすれば症状は改善します。

 また診断を受けても本当の原因は周囲の筋肉の硬さや関節の動きの問題だったりもします。

 当院で提供させていただく干渉波治療、HV電流治療、超音波治療、マイクロ治療、骨盤牽引治療、ローラー治療、筋膜滑走整体、カイロプラクティック、柔整手技などが効果的です。

 腰痛でお悩みの方は当院へご相談ください。 

腰椎変性すべり症とはどんな疾患ですか?

 加齢とともに椎間板の水分が徐々に失われると、椎間板がつぶれてきます。

 このように椎間板がつぶれ、椎間関節が変性して痛みが出てくる疾患を変形性腰痛症といいます。

 変形性腰痛症になっても、背骨が正しく積み重ねられている人もいますが、中には腰椎が前方にズレてくる人がいます。

 それが腰椎変性すべり症で、腰椎の傾斜が強い人が滑りやすいといわれています。

 50歳以上の女性に多い疾患です。

 理由としては、女性の方が関節がルーズで、筋力が弱いからだと考えられています。

 滑る場所は腰椎第4から第5の間で、階段状の棘突起を触知できます。

 滑り方が軽度だと、痛みなどの症状も軽いようです。

 反り腰の人に多いので、反り腰改善の体操や、お腹と背骨を支えるための体幹トレーニングが大切になります。

 当院での手技による施術としては、腰を反らせる原因となる腸腰筋・脊柱起立筋・大腿四頭筋などの筋膜ほぐしを行います。

 マイクロなどの温熱療法、干渉波電流治療、骨盤牽引療法などを併用すると非常に効果的です。

 腰痛でお悩みの方は当院へご相談ください。

 

腰椎椎間板ヘルニアと診断されたらどうすればいいですか?

 腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨と背骨の間にありクッション材の役割をしている椎間板の外側にある線維輪に亀裂が入り、内側にある髄核が外側に飛び出す疾患を言います。

 飛び出した髄核が神経を圧迫し炎症が起きると、痛みやしびれなどが出てきます。

 椎間板ヘルニアは4つの型に分けられますが、症状として腰痛が強いタイプと、坐骨神経が強いタイプに分けられます。

 腰椎椎間板ヘルニアは腰痛の中でも有名な疾患ですが、人口の約1%が経験しているといわれています。

 日本全国で約120万人もいることになりますが、そのうち重症で手術を要することになるのは、約5%で6万人しかいないそうです。

 またこの疾患は10代から30代に多いといわれています。

 その理由としては、椎間板がみずみずしいのは17歳ごろがピークで、椎間板が傷つき線維輪に裂けめが生じると、勢いで中の髄核が飛び出してしまうからです。

 ただし40代以降は、年とともにさらに椎間板の水分が失われていくので、勢いがなくなり逆に髄核は飛び出しにくくなってきます。

 それではどのような習慣がリスクアップの要因になるのかと申しますと、重いものを持ち上げる肉体労働・激しいスポーツ・長時間の運転・長時間のデスクワーク・1日10本以上のタバコなどがあげられます。

 当院では、温熱療法としてマイクロ治療や超音波治療・電気治療として干渉波治療・牽引療法として骨盤牽引・自律神経治療としてヘルストロン・手技療法としてカイロプラクティックや筋膜グリッピング・薬物療法として外用剤・体操療法としてマッケンジー療法などを行います。

  椎間板ヘルニアは約80%が手術ではなく、保存療法の適用になりますし、飛び出した髄核も多くが3か月くらいで自然消退するといわれていますので、3か月間頑張ってみて下さい。

 

  

 

 

ぎっくり腰になったらどうすればいいですか?

 「魔女の一撃」といわれるぎっくり腰は、何気ない動作をしたときに発症することが多いです。

 例えば顔を洗って起き上がったときや車から降りたりするときなどです。

 症状は強い運動痛や可動域制限などです。

 画像では異常所見が見つからないことも多く、症状とのギャップに不思議がる方も多いです。

 正確な診断名は急性の腰部捻挫です。

 日常生活に早期復帰するためには、知識と配慮が必要になります。

 発症して最初の約2日間は、できるだけ痛みの少ない姿勢を保ちながら、患部のアイシングを行います。

 アイシングは炎症の抑制と疼痛緩和に効果がありますので、氷のうを用いて約20分冷やしたら1時間以上休むのを5回以上繰り返しましょう。

 循環が良くなることで、回復力を上げるのに役立ちます。

 それから寝返りで何度も起きるようなら、痛み止めを服用し枕を高くして横向きに就寝されることをおすすめします。

 睡眠が回復力の最も重要な要となるからです。

 また2,3日は仕事や家事を控え休養することが大切です。

 もしも安静が保たれていないと、炎症が軽減せず筋の強い緊張(スパズム)が収まらないからです。

 スパズムが続くと、痛みと筋緊張の悪循環からなかなか抜け出せなくなります。

 ぎっくり腰の本当の原因は心身の積もり積もった疲労です。

 人間の体内には疲労をためるプールがあります。

 疲労水がどんどん溜まってしまい、溢れたときに身体を支えられなくなります。

 するとちょっとした動作で組織が損傷し、一気に疼痛などの症状が出るといわれます。

 ですから身体からの「休みなさい」という警告信号に素直に従うことが大切です。

 痛みのピークが過ぎる2,3日は安静にして疲れた体を休めてください。

 当院では、ぎっくり腰の治癒プロセスをふまえ、専門的施術を行います。

 受傷当日は微弱電流を流しながら非温熱的超音波治療を施しますが、アイシングや手技療法を行うこともあります。

 微弱電流には、損傷した組織を修復するためのエネルギーを増やす効果がありますし、超音波治療には、損傷した組織のコラーゲン配列を整える効果があるからです。

 ただし超音波では熱の発生を極力抑え、振動によるメリットだけを用いて照射します。

 それから手技療法では腸腰筋をゆるめる施術を行い、スパズムが軽くなるようにします。

 腰椎を前外下方に引っ張る腸腰筋の緊張がゆるむと、腰椎を後ろから支える脊柱起立筋などの筋緊張もゆるむからです。

 以上のようなことに配慮しながら生活をしたとして、ぎっくり腰が治るのに3日~14日かかります。

 ぎっくり腰など腰痛でお困りの方は、当院へなるべく早くお越しください。

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